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糖脂質ガングリオシドGM2に対するキメラ抗体の抗腫瘍作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770447
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関国立がんセンター

研究代表者

西尾 和人  国立がんセンター研究所, 薬効試験部, 室長 (10208134)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードガングリオシドGM2 / キメラ抗体 / ナチュラル・キラー / 肺がん / アドリアマイシン耐性 / 抗腫瘍効果 / in vivo / N-アセチルガラクトサミニルトランススェラーゼ
研究概要

1.N-アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼcDNAをSBC-3細胞株より単離後、発現ベクターpBMG-Neoを用いLLC細胞株およびB16細胞株に導入した。ガングリオシドGM2の高発現をフローサイトメトリーにて確認した。
2.GM2陽性であるSBC-3および強陽性のアドリアマイシン耐性ヒト肺がん細胞株SBC-3/ADMを標的とし、ヌードマウス皮下移植モデルを用い抗GM2キメラ抗体のin vivo抗腫瘍効果を検討した。2x10^7個のSBC-3およびSBC-3/ADM細胞を移植し、7日後より100μg/マウス・日のキメラ抗体を静脈内投与行った。毒性は観察されなかった。治療終了時には4/5マウスに腫瘍の縮小を認め、最終的に2/5マウスで完全消失を認めた。SBC-3/ADM腫瘍径は約5mmで全て(4/4)のマウスにおいて完全消失を認めた。SBC-3/ADM腫瘍においては治療群に比較して遅れるもののコントロール群の腫瘍も経時的に腫瘍の縮小を認め評価不能であったが、その要因がナチュラル・キラー細胞のようなアシアロGM1陽性細胞である可能性が示唆された。そこで、アシアロGM1陽性細胞のSBC-3/ADMに対する細胞障害性を抗アシアロGM1抗体を用いてブロックしたSBC-3およびSBC-3/ADM細胞を移植系でキメラ抗体の効果を評価した。治療開始時におけるSBC-3腫瘍径は約9mm、SBC-3/ADM腫瘍径は約10mmであったが、治療終了時には各々の群で4/5、5/5マウスにおいて腫瘍径が1/2以下になる効果を認めた。最終的には3/5、5/5マウスにおいて完全消失を認めた。
以上からガングリオシドGM2の高発現細胞に対してin vivoにおいてもKM966は強い抗腫瘍効果を有することが示された。毒性は観察されず、抗ガングリオシドGM2キメラ抗体のin vivo内の有用性の高さが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fukumoto,H.,Nishio,K.,et al.: "Reversal of adriamycin resistance with chimeric anti-ganglioside GM2 antibody" International Journal of Cancer. 67. 676-680 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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