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中枢神経系に於けるヘム異化の意義:特に神経変性機構との関連について

研究課題

研究課題/領域番号 08770449
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関東北大学

研究代表者

武田 篤  東北大学, 医学部, 助手 (70261534)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードheme oxygenase / neuro degeneration / bilirubin / biliverdin / oxidutive stress / CO
研究概要

アルツハイマー病脳ではHO-1発現が異常に増大していることが知られており、パーキンソン病の原因遺伝子候補であるCYP2D6遺伝子はHO-1遺伝子(22q12)のすぐ近くにマップされるなど、HO-1遺伝子とヒト神経変性疾患との関連を示唆するデータが蓄積されてきた。しかしながら、これまでHO-1遺伝子には適当なマーカーがなく十分な解析がなされてこなかった。我々はヒトHO-1遺伝子内にマイクロサテライトマーカーを見いだし、当該年度はその解析を中心に研究を進めた。HO-1遺伝子´5上流のプロモーター領域にpoly GTがあることは以前から知られていたが、正常人200〜300人の解析から、我々はこのpoly GTが非常に多型性に富んでいることを発見した。正常人での分布はGT repeat数、22と27に二峰性のピークを示し、allele数は23であった。このGT repeatはHO-1遺伝子プロモーター上の2つのcis-elements、HSE(heat shock element)とMTE(macrophage-specific TPA responsive element)の間にあり、プロモーター機能に直接影響する可能性がある。また遺伝子上の何らかの変異と連鎖している可能性もあるため、特にアルツハイマー病患者とパーキンソン病患者それぞれ約100例についてこのGT repeatの分布を調べたが有意の関連は認められなかった。現在共同研究により、この変異がプロモーター機能に影響するかどうか、レポーター遺伝子を構築して解析をすすめている。
またヘム異化系の最終産物であるbiopyrrinsがELISA法により高感度で定量できるようになったためヘム異化系の機能を全体として評価できるようになった。現在、MPTP投与モデルなどの動物モデルを用いて神経変性時のbiopyrrinsの変動を評価中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Huang Y. L. et. al.: "The effect of long-term post-ischemic bifemelane hydrochloride treatment on cholinergic systems in the gerbil hippocampus." Brain Res.722. 195-199 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Takeda A et. al.: "Regional difference in induction of heme oxygenase-1 protein following rat transient forebrain ischemia." Neurosci. Lett.205. 1-4 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kimpara T. et. al.: "Microsatellite polymorphism in the human heme oxygenase-1 gene promoter and its application in association studies with Alzheimer and Parkinson disease." Human Genetics. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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