• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Syndrome Xの血管内エコーによる冠動脈硬化所見

研究課題

研究課題/領域番号 08770491
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関金沢大学

研究代表者

由雄 裕之  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (10242546)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードSyndrome X / 血管内エコー / 冠動脈硬化
研究概要

Syndrome Xとは、典型的な運動誘発性の狭心痛を有し、心電図上も労作性狭心症と同様の変化を示すにもかかわらず、冠動脈造影上は異常を認めず、冠攣縮も否定された疾患群である。最近血管内エコー法が冠動脈に使用され、通常の冠動脈造影検査では正常と判断されてきた部分にも、内膜の肥厚やプラーク、石灰化などの動脈硬化所見が存在することが示されている。そこで、これまでは正常と判断していたSyndrome X患者の冠動脈に動脈硬化所見が存在するか否かの検討を行った。
平成9年2月現在まで、Syndrome X患者3例と、対照群として比較検討する予定の胸痛症候群患者3例が解析できた。血管内エコーにより、冠動脈造影上は正常と判断された両群いずれの冠動脈にも、内腔断面積で10%以下のきわめて軽い内膜肥厚の存在が確認された。得られた画像は録画し、後日デジタイザーで内腔面積、狭窄度、病変部面積を定量的に評価した。その結果、Syndrome X患者の内膜肥厚の程度は対照群のそれと差がなく、動脈硬化の特徴的所見とされるアテローマプラーク、石灰化なども見られなかった。
現在の結果からは、Syndrome X患者の太い冠動脈(導管血管)には軽度の内膜肥厚は存在するものの、その程度はわずかであり、病因として有意なものであるとは判定できない。次年度も引き続き本研究を行い、さらに症例数を増やして検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi