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血管迷走神経性失神の機序の解明と予防薬の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770518
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関昭和大学

研究代表者

菊嶋 修示  昭和大学, 医学部, 助手 (20231277)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード血管迷走神経性失神 / Head-up tilt test / 心拍スペクトル解析
研究概要

1、Head-up tilt test(HUT)に関する研究実績
原因不明の失神歴を有する54例を対象とした。
(1)再現性。HUT単独で全例に失神が誘発された。30分後に再度HUTを施行し、91%(49例)に再現性をもって失神が誘発された。
(2)薬剤の急性効果。再現性のあった49例で検討した。薬剤を静脈内投与し、再々度HUTを行い予防効果を判定した。プロプラノロールは80%で、ジソピラミドは55%で、アトロピンは33%で有効であった。
(3)薬剤の長期効果。薬剤の急性効果が有効の場合、同一薬の長期経口投与の効果を検討し、34例中32例で失神発作は予防された。一方急性薬剤効果が無効であった15例で10例に同一薬を、5例では無投薬で観察したところ全例に失神発作が再発した。
以上により、HUTは予防薬の選択に有用であると考えられた。
2、HUT中の心拍スペクトル解析に関する研究実績
原因不明の失神歴を有する15例を対象とした。
心拍スペクトル解析で、副交感神経の活動指標としてHF(高周波成分)を交感神経の活動指標としてLF/HF(低/高周波成分)を用いた。失神は混合型が7例、血管虚脱型が8例であった。混合型ではLH/HFの上昇に引き続くHFの上昇直後に失神が生じ、血管虚脱型ではLH/HFの上昇直後に失神が生じHFの上昇はなかった。
このように2種類の機序が推測され、その診断治療に注意を要すると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宮田彰: "Head-up tilt testにおいて著名な心停止が誘発された血管迷走神経失神の一例" 心臓. 28. 510-514 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 小林洋一: "Neurally mediated syncope(神経調節性失神)" 呼吸と循環. 44. 373-381 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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