研究課題/領域番号 |
08770548
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
池田 博行 山形大学, 医学部附属病院, 助手 (80261709)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Chediak-Higashi症候群 / ヒトRab4ゲノム遺伝子 / ヒトRab4遺伝子解析 / ベ-ジュマウスの遺伝子解析 / マウスRab4cDNAのクローニング |
研究概要 |
患者の遺伝子解析を行うためにヒトRab4ゲノム遺伝子をクローニングし、エクソン-イントロン境界近傍の遺伝子構造を明らかにした。この結果ヒトRab4ゲノム遺伝子は7つのエクソンにより構成され全長17.4Kb以上にわたっていた。この情報をもとに日本人Chediak-Higashi症候群患者2名のヒトRab4遺伝子解析を行った。しかし調べた限りにおいて異変は発見できず本遺伝子が本当に原因遺伝子であるかどうかが問題となった。そこで本症候群のモデル動物であるベ-ジュマウスの遺伝子解析を試みることにした。まず解析を行うためにマウスRab4cDNAのクローニングを行った。マウス肝cDNAライブラリーより、ヒトRab4cDNAをプローブとしてクローニングしたところ、8個のクローンを単離した。その内最長のクローンの遺伝子構造を解析した。こうして得られたマウス肝Rab4cDNAは全長1428bpで、蛋白翻訳領域は639bp 213アミノ酸のをコードしていた。 またヒトRab4cDNAとは核酸で約83.2%、アミノ酸で98%のホモロジーを有していた。 この情報をもとにベ-ジュマウスにおける肝メッセンジャーRNAを分離してRT-PCRによりRab4cDNAの遺伝子解析を行った。しかし変異を見つけることが出来ず、結論として本症候群の原因遺伝子として本遺伝子によるものとは考えにくいと思われた。ここまで解析したところ、C.M.PerouらによりNature Genetics誌上 1996 July vol 13 p303-308にChediak-Higashi症候群の原因遺伝子として他の遺伝子を単離したとの報告があり、本遺伝子がChediak-Higashi症候群の原因遺伝子である可能性は少なくなったと考えられた。
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