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CD28陰性T細胞の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770551
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関信州大学

研究代表者

福島 啓太郎  信州大学, 医学部, 助手 (30238464)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードCD28 / T細胞 / サイトメガロウイルス / COStimulatory signal
研究概要

CD28分子はcostimulatory signalとしてT細胞活性化に関与する糖蛋白質である。CD28を介したシグナルの伝達を阻害すると、T細胞の免疫寛容が誘導されてしまう。
CD28はほとんどすべてのCD4+T細胞と2/3以上のCD8+T細胞に発現している。これまでに、SLEや骨髄移植後の患者でCD28陰性T細胞が増加すると報告されている。われわれは慢性活動性サイトメガロウイルス(CMV)感染症でもCD28陰性T細胞が増加することをみいだした。慢性活動性CMV感染症の小児8例におけるCD28陰性T細胞について検討を行った。
慢性活動性CMV感染症の全例でCD28-CD8+T細胞の増加がみられ、先天性感染症の2例を除く8例でCD28-CD4+T細胞の出現が認められた。CD28-T細胞の多くがCD57およびCD11b分子を発現していた。特に、CD4+T細胞は通常CD11bを発現していないが、CD28-CD4+T細胞の半数以上でCD11bの発現が認められた。CD28-CD4+T細胞のほとんどがCD45RO陽性であった。CD28-T細胞はCD28+T細胞に比べ、CD7の発現が弱かった。CD28-T細胞の増加がみられた患児では、CD28分子を介したT細胞の増殖反応が不良であった。
これまでに、CMV感染例でCD57+CD8+T細胞がオリゴクローナルに増加すると報告されている。慢性活動性CMV感染症例で増加しているCD57+CD45RO+のCD28-T細胞は、不応答に陥っているCMV特異的な細胞集団である可能性が考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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