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アンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた筋ジストロフィー遺伝子治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770560
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関神戸大学

研究代表者

竹島 泰弘  神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (40281141)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード筋ジストロフィー / 遺伝子治療 / アンチセンスオリゴヌクレオチド / スプライシング
研究概要

【背景】ジストロフィン遺伝子の欠失により、mRNA上での欠失している領域の塩基数が3の倍数+1あるいは+2(out-of-frame)であるとDuchenne型筋ジストロフィー症(DMD)となるが、3の倍数(in-frame)であるとより軽症なBecker型筋ジストロフィー症(BMD)となる。申請者は先にエクソン19内に存在するエクソン認識配列に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド(AS-oligo)によりエクソンをスキッピングさせることが可能であることをin vitroで明らかにしたが、このことを臨床に応用することができると、DMDの症例の欠失領域に隣接する1ないし数個のエクソンを、AS-oligoによりmRNA上から消失させ、欠失領域をin-frameに変え、表現型をDMDよりBMDに変更することが可能である。このような臨床応用を考える上での基礎研究として、試験管内でみられたAS-oligoによるエクソンスキッピングの誘導が培養細胞においても認められるか否かを検討した。
【方法】ジストロフィン遺伝子エクソン19内に存在するエクソン認識配列に対するAS-oligoをリポフェクチン法によってヒトリンパ芽球様細胞に導入した。導入後経時的にジストロフィンmRNAを、RT-PCR法によって解析した。
【結果と考案】AS-oligo導入6時間後よりエクソン19をスキップしたmRNAが認められるようになり、24時間後にはすべてのmRNAにおいてエクソン19のスキッピングが見られた。エクソン19以外のエクソンスキッピングは認められず、また他のエクソンに対するAS-oligoではエクソン19のスキッピングはみられなかった。培養細胞においてAS-oligoにより特異的にエクソンスキッピングを誘導することが可能であることが明らかとなった。このことは生体内においてこの機構を利用してDMDの遺伝子治療を行える可能性を示唆している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Z.A.D.Pramono: "Induction of exon skipping of the dystrophin transcript in lymphoblastoid cells by transfecting an antisense oligodeoxynucleotide complementary to an exon recognition sequence" Biophys.Biochem.Res.Commun.226. 445-449 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] S.Y.Patria: "A case of Backer muscular dystrophy resulting from the skipping of four contiguous exons(71-74)of the dystrophin gene during mRMA maturation" Proc.Assoc.Am.Physic.108(3). 308-314 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] R.K.Pokharel: "Japanese cases of type 1 thanatophoric dysplasia exclusively carry a C to T transition at nucleotide 742 of the fibroblast growth factor receptor 3 gene" Biophys.Biochem.Res.Commun.227. 236-239 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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