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コイルによる動脈管塞栓術(動物モデルを用いた閉鎖メカニズムの基礎的研究)

研究課題

研究課題/領域番号 08770604
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関久留米大学

研究代表者

橋野 かの子  久留米大学, 医学部, 助手 (70237923)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード動脈管開存症 / コイル閉鎖術 / 閉鎖メカニズム
研究概要

新生児ブタ10頭を使用し、動脈管コイル閉鎖術を施行した。閉鎖術後約2ヶ月後に血管内エコー、組織学的検討を行い、新生内膜の増生により、動脈管が完全に閉鎖していることを確認した。更にコイル周囲への新生内皮の増生が認められ、大動脈、肺動脈内に突出しているコイルの周囲も新生内皮で覆われていた。この時期には、コイルの部分での血栓形成などの所見は認められなかった。以上より動脈管コイル閉鎖術の閉鎖メカニズムに動脈管及びコイル周囲への新生内皮の増生が主体となっていることが確認された。
以上のことを臨床例でも明らかにするために、以下の内容で検討を行なった。対象は、動脈管開存症症例42例、平均年齢7.0歳、平均体重26kgであった。これらの症例に動脈管コイル閉鎖術を施行した。閉鎖術の前、直後、更に6ヶ月後に、血管内エコーを施行しコイル、及びコイル周囲を観察した。コイル挿入直後には、コイルの高信号を認めていた。しかし、6ヶ月後の時点では、コイル周囲は新生内皮で覆われており、この新生内皮の増生により動脈管が閉鎖していることが確認された。さらに、大動脈造影で、コイル閉鎖術直後と6ヶ月後ではコイルの形態が変化していた。これは、コイル周囲の新生内皮増生によりコイルの形態が変化していったものと考えられた。
また、血管内エコーによる大動脈横断径に対するコイルの突出度は、術直後22.1±13.6%から、6カ月後には9.7±3.6%と有意に低下していた(p<0.001)。新生内皮が増生することにより、コイルの形態も変化し、さらに動脈側へのコイル突出の軽減にも関連していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 橋野 かの子: "新しいコイルを用いた動脈管開存症のコイル塞栓術とその中期予後" 日本小児科学会雑誌. 100・12. 1888-1893 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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