• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

強皮症線維芽細胞におけるコラーゲン遺伝子転写活性化機構へのサイトカインの関与

研究課題

研究課題/領域番号 08770632
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京大学

研究代表者

玉木 毅  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20207228)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード汎発性強皮症 / コラーゲン / 転写調節 / 線維芽細胞 / インターロイキン6 / オンコスタチンM
研究概要

ヒト正常線維芽細胞におけるinterleukin-6のコラーゲン遺伝子転写活性化についてシスエレメントのマッピングを目的に実験条件等について検討を重ねたが、TGF-βに比して活性化の程度が低いことが最終的な障害となり、再現性のある安定した結果を得ることが困難であった。一方、IL-6と類似構造を有し、IL-6以上にコラーゲン遺伝子の転写を活性化する可能性が示唆されているoncostatin Mについての検討では、コラーゲン遺伝子の転写活性化作用がIL-6自体よりも強いことを示唆するpreliminaryなデータが得られた。今後はoncostatin Mについてのマッピングに置き換えて検討していく予定である。
また、oncostatin Mにおいても有意な転写活性化作用の証明が困難であった場合も考え、強皮症線維芽細胞におけるconstitutiveな転写活性化のresponsive elementを探索するという見地からのアプローチを計画した。予備的な実験として、強皮症線維芽細胞と正常線維芽細胞においていくつかの欠失変異体を用いたプロモーター活性の比較を行ったところ、強皮症線維芽細胞においては正常線維芽細胞に比してコラーゲン遺伝子プロモーターの活性が実際に上昇していることが確認され、さらにその責任領域は-323bpと-108bpの間に存在すると思われた。今後さらに多種類の欠失変異体を用いた比較を繰り返すことにより、責任領域の範囲を特定していくことが必要であると思われる。また、最近この領域内での種々の既知転写因子のコラーゲン遺伝子転写制御への関わりが報告されており、その中には皮膚のみに特異的に発現されるc-kroxなど興味あるものも多い。したがってもう一つのアプローチとして、こうした既知の転写因子の強皮症への関わりを検討していく方向も有用であると思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ihn H,et al.: "Transcriptional Regulation of the Human α2(I) Coliagen Gene" The Journal of Biological Chemistry. 271. 26717-23 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fujimoto M,et al.: "Antiubiquitin antibody in localised and systemic scleroderma" Annals of the Rheumatic Diseases. 55. 399-402 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fujimoto M,et al.: "Autoantibodies to mitochondrial 2-oxo-acid dehydrogenase complexes in localized scleroderma" Clinical and Experimental Immunology. 105. 297-301 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi