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マウスを用いた接触過敏反応のロイコトリエンB_4アンタゴニストによる修飾

研究課題

研究課題/領域番号 08770637
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関東京大学

研究代表者

朝比奈 昭彦  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50202601)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードロイコトリエンB_4 / 接触過敏反応 / 血管内皮細胞
研究概要

1.マウス皮膚における炎症、とくに抗原に対する特異的反応(接触過敏反応=contact hypersensitivity,CHS)に及ぼすロイコトリエンB_4(LTB_4)の影響を検討する目的で、LTB_4の受容体拮抗剤(ONO4057)を入手した。TNCBで感作させたCBA/Jマウスに対して、耳介にチャレンジする30分前に同拮抗剤を40μg/g腹腔内注射したところ、耳介の腫脹で評価したCHS反応が陽性コントロール群に比べて抑制される傾向がみられた。とりわけ遅延型反応のearly phasesに相当する2時間後においては、24時間後のlate phaseに比較して、その傾向が大きかった。しかしながら、実験間のデータのばらつきは大きく、抑制をみた場合も統計学的に有意ではなかった。一方で、ベタメサゾンを1.8μg/g腹腔内注射した群では、より有意な抑制をみた。以上より、CHSの、とくにearly phaseの成立にはLTB_4の関与することが示唆されたが、この実験系からは、その役割が主要なものとは言い得なかった。
2.LTB_4が炎症形成に果たす役割をin vitroの実験系で直接に評価する目的で、すでに知られた白血球(好中球など)の活性化作用以外に、血管内皮細胞への作用を検討した。ヒト真皮毛細血管内皮細胞を、LTB_4の濃度系列(100pM-100nM)のもとで培養し、接着分子であるICAM・1、VCAM・1、およびELAM・1の発現をFACSで経時的に検討したが、24時間後まで、いずれの誘導も認めなかった。TNFα(50U/ml)で内皮細胞を活性化した場合にも、LTB_4の同時添加による接着分子の発現増強を認めなかった。したがって、LTB_4自身の血管内皮細胞活性化作用は否定的であった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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