• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マウス接触光過敏症の発症抑制性Th2細胞のT細胞受容体と生体内活性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770650
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

八木 宏明  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20242779)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードサプレッサーT細胞 / Th2 / T細胞受容体 / 紫外線 / 免疫抑制
研究概要

接触光過敏症(contact photosensitivity;CPS)は遅延型過敏症の一型であり、テトラクロロサリチルアニリド(TCSA)を光ハプテンとすることにより誘導可能である。このCPSは、光感作部皮膚に中波長紫外線(UVB)を前照射することによりCD4+の光ハプテン特異的サプレッサーT細胞(Ts)が誘導され感作成立が抑制される。我々は、Ts誘導マウス脾細胞をTCSA光修飾細胞で抗原刺激を行うことにより、99%がCD4+のフェノタイプを持ち、in vivoおよびin vitroにおいて抗原特異的な抑制活性を有し、高濃度にTsを含む細胞群(pulsed T cell;Tp)を精製し、またバイオアッセイをもちいて蛋白レベルでのサイトカイン産生パターンを調べたところTpが抗原刺激によりIL-4を産生し、また、TpよりmRNAを抽出しRT-PCR法により調べたところIL-4,IL-10のシグナルを認め、Th2としての性格を有することを示した。さらにTpのT細胞受容体(TCR)をマウスTCRVβに対する抗体を用いて調べたところVβ7とVβ13の2種類のクローンからなることがわかり一方の影響を除外したうえでin vitroにおいて調べたところVβ7を有するクローンに抑制活性があることがわかった。さらにこの抑制活性はIL-10に対する抗体を加えることで消失した。in vivoにおいてTs誘導マウス脾細胞を抗Vβ7抗体と補体で処理しナイーブマウスに投与したところ抑制活性が消失した。これらよりVβ7を有するT細胞が抑制活性を有しその活性はIL-10にある事を示し,このときTs投与マウスにおける惹起反応の抑制とリンパ節細胞内のVβ7陽性細胞数とに相関が見られた.またTpにおいてTh2タイプのサイトカイン産生を示すクローンはVβ7であることを確認した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroaki Yagi: "TCRVβ7^+ Th2 Cells Mediate UVB-induced suppression of murine contact photosensitivity by releasing IL-10." The Journal of Immunology. 156. 1824-1831 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi