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線維芽細胞由来の肥満細胞増殖因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770657
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関広島大学

研究代表者

田中 稔彦  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (80263705)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード肥満細胞 / 線維芽細胞 / stem cell factor / c-kit / 増殖因子 / KCMH-1
研究概要

当教室で確立したマウス扁平上皮癌由来細胞株KCMH-1の培養上清は、線維芽細胞とマウス骨髄由来肥満細胞の共生培養系に添加すると、肥満細胞の増殖を引き起こす。KCMH-1の培養上清を、線維芽細胞の非存在下で直接肥満細胞に作用させても肥満細胞の増殖は起こらず、培養上清中の因子は線維芽細胞を介して肥満細胞増殖に働くものと考えられる。線維芽細胞由来の肥満細胞増殖因子としては、近年stem cell factor(SCF)が同定され、その受容体をコードするc-kit遺伝子の変異は肥満細胞増殖に重要な役割を果していることが知られている。W/Wvマウス肥満細胞はc-kit遺伝子に変異を有し、SCFには反応しないことが知られているが、このマウスの肥満細胞においても、線維芽細胞との共生培養系でKCMH-1の培養上清を作用させると肥満細胞増殖が引き起こされた。このことから培養上清によって引き起こされる肥満細胞増殖は、SCF/c-kit受容体の相互作用を介さない別の線維芽細胞由来肥満細胞増殖因子が関与していることが示唆された。そこでKCMH-1の培養上清中に含まれる肥満細胞増殖因子を、肥満細胞-線維芽細胞共生培養系における肥満細胞増殖を指標に精製を試みた。硫安塩析の他、陰イオン交換樹脂、陽イオン交換樹脂、ゲル濾過、逆相HPLCクロマトグラフィーを組み合わせ、蛋白の精製を行い、最終的にマウストランスシレチンが分離された。現在、この物質の標品によって同様の活性が得られるか検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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