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薬剤副作用症例における患者末梢血白血球の薬剤刺激によるロイコトリエン産生能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770660
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関福岡大学

研究代表者

久保田 由美子  福岡大学, 医学部, 助手 (10264045)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード薬剤副作用 / スルフィドロイコトリエン / In vitro 検査法 / 消炎鎮痛剤 / アナフィラキシ-ショック
研究概要

最近の新規薬剤の開発はめざましく、それに伴う副作用も増加している。薬剤による重篤な副作用症例では原因薬剤の同定が不可欠である。その同定方法として現在のところin vitroではリンパ球幼若化試験(LST)、in vivoではパッチテスト(PT)などが頻用されているが、いずれも陽性率は10-20%である。最も確実な方法として、内服試験があるが、アナフィラキシ-ショックや致命的な薬疹の場合、この試験では危険を伴う。そこで新しいin vitroの検査法として3種の薬剤につき患者末梢血多核白血球を用いて、それぞれの薬剤刺激によるスルフィドロイコトリエン(sLT)産生能を測定する方法を試み、この方法がin vitroの検査法として有用か否かを検討した。
3種の消炎鎮痛剤につき、明らかな副作用歴のある患者、または、内服試験で陽性であった患者の末梢血と健常人の末梢血を採取し、多核白血球を分離した後、IL-3を添加し、37°Cで40分間、薬剤と試験管内で反応させ、その上清に含まれるsLT量をEIA法で測定した。また同時に同じ薬剤によるLST、PTも施行した。その結果3種の薬剤すべてにおいてsLT産生は患者群が健常群に比べて有意に高かった。この検査法の感度は62.5-80%、特異度は100%であった。よってこの方法は、従来のin vitroの検査法であるLSTよりも陽性率が高く、今後、薬剤副作用症例の原因薬剤の同定に十分貢献しうるものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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