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ラットOTL遺伝子導入によるspf-ashマウス発毛障害改善の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770668
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

島田 辰彦  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (60244240)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードOTC / 遺伝子治療
研究概要

Spf(sparse fur)-ash(abnormal skin and hair)マウスは、X染色体連鎖遺伝形式をとるOrnithine transcarbamylase(OTC)欠損症の疾患モデルマウスである。その名前のとおり、大小多数の皺のよった皮膚と発毛障害を呈し、肝臓、小腸のOTC活性は、正常5%程度で、高オロト酸尿症、低シトルリン血症、高アルギニン血症を特徴としている。一方、村上らは、ラットOTC(rOTC)遺伝子をC57BLマウスの受精卵に導入して、トランスジェニックマウスを作製した。我々は、このトランスジェニックマウスの雄(XY/+,+)とspf-ashヘテロ接合体の雌(X′X/-,-)を交配し、rOTC遺伝子導入を試みた。その結果(XY/+.-)、(X′Y/-,-)、(X′Y/+,-)、(X′Y/-,-)の4種類のマウスを得た。(XY/+.-)、(XY/-,-)、(X′Y/+,-)は、外観状区別がつかない皮膚および発毛状態であったが、背部皮膚の生検組織では、毛包の数は、(X′Y+,-)の場合、(XY/-,-)と(X′Y/-,-)の中間の値であったが、(XY/+.-)は、毛包の過剰発現は見られなかった。また、皮膚でのOTCの局在は、免疫組織学的、分子生物学的今回は証明できなかった。今後、毛包の数の違いに注目して、stem cellの発現などを免疫組織学的手技を用い観察してみたい。血中アミノ酸分析で、(X′Y/+,-)のシトルリン、アルギニン値は、ほぼ正常化しており、spf-ashマウスの発毛障害の改善には、血中シトルリン、アルギニンの正常化が大切と思われた。追加実験として、(X′Y/+,-)にアルギニン負荷テストを、(X′Y/-,-)にシトルリン補給を行い、皮膚の状態および発毛状態が、どのようにが変化するか観察したい。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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