研究課題/領域番号 |
08770682
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
八坂 なみ 帝京大学, 医学部, 助手 (00220129)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ランゲルハンス細胞 / CD1a / CLA / HFCA-452抗体 |
研究概要 |
Langerhans cell(LC)の皮膚からリンパ節への遊走は広く研究されているが、皮膚への遊走機構に関してはほとんど知られていない。Cutaneous lymphocyte-associated antigen(CLA)は皮膚に選択的に浸潤するT cellsに発現され、炎症時、皮膚へ遊走するT cellsのhoming moleculesと認識されている。今回、CLAを認識するモノクローナル抗体HECA-452を用いてLCの皮膚への遊走におけるCLA分子の関与を検討した。正常皮膚、炎症性疾患、及び、腫瘍性疾患においてCD1aとCLAの発現を蛍光抗体二重染色法について免疫組織学的に検討した。 正常皮膚表皮においてはCD1a陽性樹状細胞(LC)の一部にCLAが発現し、真皮においては大部分のCD1a陽性樹状細胞がCLAを発現していた。正常皮膚を3日間器官培養したところ表皮、真皮のいずれにおいてもCD1a陽性樹状細胞の数の減少ならびにCD1a陽性樹状細胞のCLA発現率の減少を認めた。炎症性疾患ならびに腫瘍性疾患では表皮、真皮ともにCD1a陽性樹状細胞およびCLA陽性細胞の増加傾向を認めた。その表皮内のCD1a陽性細胞では殆どがCLA陽性を示した。また、皮膚の血管周囲にCD1a+,CLA+の細胞の集簇を認めた。今回、LCの一部に正常状態でCLAが発現し、器官培養によって表皮内LCが真皮、さらに皮膚外への遊走をはじめるとCLAの発現率が減少し、更に病的状態で表皮内LCが増加すると、その殆どのLCにCLAが発現していることが明らかにされた。このことはLCの皮膚、特に表皮内への遊走にCLAの発現が重要な役割を示していることを示唆しているものと考えらる
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