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拡散強調画像によるラット急性期脳虚血病変の非侵襲的予後判定

研究課題

研究課題/領域番号 08770708
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関東京大学

研究代表者

林 直人  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10261992)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード磁気共鳴画像 / 拡散強調画像 / 脳梗塞
研究概要

<対象及び方法>
雄Wistar rat (250-300g)6匹に対して挿管し、酸素:窒素=1:2、1-1.5%ハロセンにより持続的に麻酔を行い、麻酔導入後硫酸アトロピン0.05mgを皮下注入した。大腿動脈にカテーテルを挿入し、持続的に手術中及び磁気共鳴装置内で血圧を測定し、温水循環装置により直腸温を37±1℃に保った。ラット脳梗塞は4-0ナイロン糸を外頚動脈より中大脳動脈まで挿入し、閉塞させることにより作成した。脳梗塞導入後直ちに非磁性体固定具に固定し、磁気共鳴装置に挿入した。使用した磁気共鳴装置は7.05T SISCO水平型であり、最大傾斜磁場は120mT/mまで可能である。使用したコイルは送受信兼用の2cm径の表面コイルである。拡散強調画像は通常のスピンエコー法における180度パルスの前後にパルス状の運動検出傾斜磁場(MPG)を加えるもので、TR/TE=1500/40msec、MPGの印加時間δ=16msec、MPGの始まりから始まりまでの時間Δ=19msec、b値は225、901、1602、2504、3605sec/mm^2の5点で撮像した。梗塞発症前、後1及び2時間後に拡散強調画像を撮像した後、ラットを装置から引き出してナイロン糸を慎重に内頚動脈分岐部まで戻して血流を再潅流した後、3時間後に再び撮像した。これらの画像を用いて見かけの拡散係数apparent diffusion coefficient (ADC) = ln (S_1/S_2)/(b_2/b_1)を最小二乗法により求め、それらの推移を検討した。diffusion time=Δ-δ/3=13.7msecとしたために拡散異方性の寄与を考慮する必要が減少している。
<結果と考察>
得られたADC値は、発症前0.65±0.06、発症後1時間0.40±0.04、2時間0.42±0.03、再潅流後3時間では0.35±0.04(それぞれ単位は10^<-3>mm^2/sec)と再潅流後のADCの方が低値を示した。再潅流後にADCが低下する所見は以前より報告されており、再潅流に伴う血管原性浮腫の進行との関連が予測された。今後は組織学的所見との対比などを進める予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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