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高分解能コンピューター断層撮影での淡い陰影を呈する肺腺癌の識別

研究課題

研究課題/領域番号 08770712
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関新潟大学

研究代表者

古泉 直也  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (40272843)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード肺癌 / 高分解能CT / 細気管支肺胞上皮癌 / 細気管支肺胞上皮腺腫
研究概要

新潟大学医学部附属病院において1990年以降にコンピューター断層撮影を施行された患者の画像情報のうち、高分解能コンピューター断層撮影を施行し、淡い低濃度領域が認められ、第二外科にて肺癌および肺癌疑いで切除された病変、および切除範囲内に随伴する淡い低濃度領域で切除標本と対比可能な病変のうち20mm以下の32病変について、病理組織像と対比検討した。症例の内訳は肺癌23病変(細気管支肺胞上皮癌22病変、低分化腺癌1病変)、細気管支肺胞上皮腺腫4病変、限局性線維化巣2病変、細気管支上皮の過形成1病変、相当部の変化が切除標本上で消失し急性炎症と考えられた病変2病変であった。肺癌ではCT上5mm以上10mm未満が8病変、10mm以上が15病変であり、腺腫では4病変すべてCT上5mm未満であり、限局性線維化巣その他の陳旧性炎症3病変では4〜6mmであった。高分解能コンピューター断層撮影上では、辺縁の性状は肺癌では4病変で不鮮明、19病変で鮮明、腺腫は2病変で不鮮明、2病変で鮮明であり、炎症性変化では3病変が不鮮明、2病変が鮮明であり、中心部の高濃度域は肺癌10病変、炎症性変化1病変で認められた。5mm未満の肺病変では部分容積現象の影響をうけ、辺縁や内部線維化巣の診断が困難と考えられた。経過観察で消失せずCT上5mm以上の病変では28病変中27病変が肺癌であった。5mm以上の淡く消失しない病変は積極的に検索すべきと考えられる。5mm以下の微細な病変については、上皮細胞の異型度で診断されるので、構築上の変化(CT所見)では診断が困難なことが予測された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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