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放射線・温熱・抗がん剤の併用療法における殺細胞効果の分子作用機序

研究課題

研究課題/領域番号 08770715
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関福井医科大学

研究代表者

塩浦 宏樹  福井医科大学, 医学部, 助手 (50235488)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードLow Hyperthermia / Bleomycin / アポトーシス / Heat Shock Protein
研究概要

我々は抗がん剤と40°CのLow Hyperthermiaの相互効果について、まず当教室で継代しているマウスL細胞株を用いて、抗がん剤はBleomycin(BLM)を用いてコロニー形成法によって生存率を調べた。その結果、BLMで処理した直後に40°Cの温熱療法を行うと、BLMを40°Cで処理した時と同様に温熱と抗がん剤の相加的効果を上回る相乗的な殺細胞効果を認め、そのメカニズムとしてはBLMによるDNA鎖のsublethal damageのrepairを40°Cの温熱が阻害することが示唆された。
次にマウスL細胞で蛍光色素法によってアポトーシスの出現頻度について調べた。その結果、BLMによるアポトーシスの誘導は5%以内と少なく、またBLMと40°CのLow Hyperthermiaの併用によってはアポトーシスの誘導の増強が認められないことが明らかとなった。従って、マウスL細胞株におけるBLMとLow Hyperthermiaの併用による殺細胞効果増強にはアポトーシスの関与は少ないと考えられた。
温熱療法と抗がん剤のCisplatinの殺細胞効果増強のメカニズムについてヒト神経膠芽腫細胞でHeat Shock Protein(HSP)について調べた結果、44°Cの温熱療法とCisplatinの同時併用により、HSPの産生が抑制されることが明らかとなった。現在BLMとLow Hyperthermiaの併用によるHSPの産生の変化について検討中である。
今後、放射線とLow Hyperthermiaの相互効果、他の抗がん剤とLow Hyperthermiaの相互効果についてヒトがん細胞を用いて検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshio Ohtsubo: "In vitro effects of hyperthermia combined with cisplatin or peplomycin on the human maxillary carcinoma cell line IMC-2" International Journal of Hyperthermia. 13・1. 59-67 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Matsumoto: "Suppression of heat-induced hsp72 accumulation by cisplatin in human glioblastoma cells." Cancer Letters. 110. 253-257 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Porntipa Picha: "Effect of natural pure compounds curcusones A and C from tropical herbal plant Jatropha Curcus on thermosensitivity and development of thermotolerance in Chinese hamster V-79 cells in vitro" Journal of Experimental and Clinical Cancer Reserch. 15・2. 177-183 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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