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非放射性Thalliumの細胞内局在に関する電子顕微鏡的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770731
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

福本 光孝  高知医科大学, 医学部, 助手 (40274386)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードタリウムイオン / ミトコンドリア / 心筋細胞 / 電子顕微鏡
研究概要

心臓核医学の代表的放射性な診断用同位元素であるT1-201の心筋細胞内における分布を主として形態学的な面から検討した。T1は可溶性、拡散性の物質であり、電子顕微鏡による観察は困難だが、我々はVanadiumにより細胞内にT1の不溶性沈殿を得る方法を開発して、電子顕微鏡観察でRat心筋細胞内におけるT1の分布の時間経過に従った観察を行った。
観察の結果、T1静注直後の初期分布は細胞内に広範囲に認められ、mitochondria,SR(sarcoplasmic retculum),myofibril,nucleusへ均等に分布していた。
負荷後後期(2時間以降)では細胞内のmyofibrilへの分布は減少し、相対的にmitochondriaへの分布は微増傾向を示した。nucleusには早期、後期ともに一定量の分布を認めた。これら細胞内小器官への分布はコンピュータによる画像解析で定量され、併せて行われたradioisotopeであるT1-201の細胞内小器官への分布を遠心分離により定量したdataとよい相関関係を認めた。これらの結果は心筋細胞における結果であり、腫瘍核医学におけるT1-201の腫瘍細胞内での分布とは、細胞内小器官の存在比率が同一でないので同一視できない。結論として心筋細胞内でT1は広く分布するが、時間の経過に従いmitochondriaに相対的に集積する可能性が得られた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Fukumoto,et al.: "Visualizing metastases of melanoma to gastric cancer by nuclear tumor imaging agents." Clin Nucl Med. (掲載予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Fukumoto,et al.: "Relationship between mitochondrial ATP-synthesis and Thallium-201 cellular kinetics ; Is Sodium-Potassium ATPase activity most significant for thallium-201 uptake?" J Nucl Med. (掲載予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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