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効率的なアンチセンス法による新しい癌診断薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08770733
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関九州大学

研究代表者

永次 史  九州大学, 薬学部, 助手 (90208025)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアンチセンス法 / クロスリンク / 2-アミノ-6-ビニルプリン
研究概要

本研究の目的は我々が開発したクロスリンク能をもつ2-アミノ-6-ビニルプリン誘導体を組み込んだオリゴヌクレオチドを用いて、効果的な放射性アンチセンス核酸を合成し、癌診断薬剤としての可能性を検討することである。前年度までに、2-アミノ-6-ビニルプリン誘導体がシチジン及びグアノシンと反応することを見いだした。しかし、2-アミノ-6-ビニルプリンは反応性が高くオリゴマーに組み込むことは困難であったので、その解決策としてビニル基に置換基(メチル、トリメチルシリル基)を導入しビニル基の反応性を低下させた誘導体を合成した。本年度はまず、これらの置換ビニル誘導体を組み込んだオリゴマーの合成を検討した。その結果、トリメチルシリル基を有するビニル体からは、目的のオリゴマーを得ることに成功した。しかしメチル基を有するビニル体からは、オリゴマー合成の際に用いたアンモニアがビニル基に反応したオリゴマーが得られた。この結果から無置換のビニル体に比べ、メチル基を導入した誘導体は反応性は低下しているもののの、オリゴマーにくみこまれた場合にも求核反応性を有することが明らかになった。さらに反応性の高い無置換のビニル体をオリゴマーに組み込む方策として、あらかじめビニル基をスルフィド基で保護しオリゴマーに組み込んだ後ビニル基を再生させることを検討した。その結果、スルフィド基を導入した誘導体は酸化反応及び酸あるいは塩基処理により、ビニル体を発生する事を確認した。そこでさらにこのスルフィド基を有する誘導体を用いてオリゴマーの合成を検討したところ、目的のオリゴマーの合成に成功した。現在これらのオリゴマーを用いてその反応性を検討中である。今後は今回合成したオリゴマーを^<32>Pにより標識し、癌診断薬剤としての基礎評価を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nagatsugi,F.et al.: "Synthesis of Oligonucleotides Incorporating New Nucleobases Susceptible to Oxidative Activation for Cross-Linking" Nucleic acids Symposium Series.35. 79-80 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Nagatsugi,F.et al.: "2-Aminopurine Derivatives with C6-Substituted Olefin as Novel Cross-Linking Agents and the Synthesis of the Corresponding β-Phosphoroamidite Precursors" Tetrahedron. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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