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新しい老朽化蛋白修復酵素の神経細胞での遺伝子発現

研究課題

研究課題/領域番号 08770775
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関愛媛大学

研究代表者

武田 良平  愛媛大学, 医学部, 助手 (60271087)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード蛋白カルボキシメチル化酵素 / in situハイブリダイゼーション / digoxigenine / ラット脳 / PCR
研究概要

細胞内の蛋白は、老朽化に伴いラセミ化やアイソマ-化し、本来の機能および構造蛋白の性質を失う。Isoaspartyl Protein Carboxyl Methyltransferase(PIMT)は、蛋白のラセミ化やアイソマ-化により生じたL-イソアスパラギン酸やアスパラギン酸残基のβ-カルボキシル基をメチル化させる酵素である。この反応でメチル化を受けた蛋白は、自然に脱メチル化され元の正常蛋白にもどる。したがって、本酵素は老化蛋白を修復する作用があると推定されている。PIMTは、広く哺乳類に存在し、脳、睾丸と赤血球に酵素活性が高く、ノーザンブロット分析でも本酵素の遺伝子は、脳と睾丸に強く発現している。そこで、digoxigenineラベルのセンスとアンチセンスプローブを用いin situハイブリダイゼーションを行い、PIMT遺伝子発現のラット脳での局在性を分析した。
生後5ケ月のWistar系雄ラットを用いたが、脳と睾丸以外の組織では、反応はほとんど認められなかった。脳では、神経細胞に特異的に反応が認められ、主に海馬のCA1およびCA3領域の錐体細胞層に局在し、大脳皮質では各層に散在していた。しかし、被殻尾状核には反応はほとんど認められなかった。この結果は、ノーザンブロット分析の分布とほぼ一致している。
本研究により、脳の神経細胞での局在が初めて明確になったが、推定されている機能である老朽化蛋白修復作用が脳の各部位で、いかに特異的に機能しているかは、今後の研究課題として興味深い。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] R.Takeda,M.Mizobuchi,Y.Kakimoto.: "In situ hybridization analysis of gene expression of an isoaspartyl protein carboxyl methyltransferase in the rat brain." Neurochem. Res.20. 336-337 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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