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記憶の想起過程における基底核ドーパミンシステムの役割

研究課題

研究課題/領域番号 08770787
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

孤野 一葉  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50264784)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードパーキンソン病 / 記憶 / recall / ドーパミン
研究概要

目的:我々はParkinson′s disease (PD)の記憶障害はrecallの過程にあると考えた。そこで、PDにおいて単語をrecallするのに要する時間を測定し、この時間と脳脊髄液(CSF)のcatecholamines濃度の関連を調べた。
対象:痴呆のないPD32人と正常control 13人。
方法:5つの関連のない単語を聞かせ、すべて記憶するまで繰り返た。その後、これらの単語を一つ一つ思い出して発生するよう命じた。この課題を別の単語を用いて何度か施行し、5つの単語全てを思い出せた3施行を評価に用いた。我々は単語-単語間の時間を測定し、中央値をrecall time (RT)、四分位偏差をtime fluctuatuon (TF)とした。この値とPDの重症度・罹患期間・CSF中のcatecholamines濃度との関連を調べた。
結果:RT・TFの両者はcontrolと軽度PD (Yahr I〜II)に比して中等度以上(Yahr III以上)のPDで延長していた(Kruskal-Wallis test : P<0.05, Dunn′s test : P<0.05)。RT・TFと罹患期間には関連はなかった。TFとdopamine濃度とが負の相関を示した(Speatmanの順位相関係数=-0.668, p<0.01)。norepinephrine・DOPAC・HVA・serotoninとの関連はなかった(p>0.05)。
結論:PDでは記憶活動に関わる大脳皮質であるprefrontal cortexへのdopaminergic projectionが障害されることが知られている。我々の検討ではPDにおいてrecallの過程が障害されており(思い出すまでの時間が延長・変動する)、CSFのdopamine濃度と関連していた。我々はDopamine systemが記憶のrecallの過程を促進する可能性を考えた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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