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NODマウスへの1-A_β^<d/k>(Asp^<57>→Ser)導入による糖尿病の抑制効果

研究課題

研究課題/領域番号 08770826
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

石井 昌俊  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40222947)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードNODマウス / MHCクラスII / 糖尿病 / トランスジェニックマウス
研究概要

I-A_β^k遺伝子の57番目のアミノ酸をAspからSerに置換し、I-Aβ類のβ1ドメインの5'半分をA_β^dとしたI-A_β^<d/k>・S遺伝子を作製し、これを導入したトランスジェニックマウス(I-A_β^<d/k>・S NOD)を2系統(#1,#18)得た。2系統ともに、15週齢での膵島炎の程度は軽く、糖尿病の自然発症も抑制されたが、#18は70週齢に至るまで1匹の発症もなく、#1に比べて膵島炎も軽かった.I-A_β^<d/k>・S NODの胸腺におけるA_α^d・A_β^<d/k>・Sの発現を免疫組織化学で検討した。その結果、#18の発現はC3Hマウスよりやや弱く、#1では非常に弱い発現しかみられなかった。脾細胞におけるA_α^d・A_β^<d/k>・Sの発現をFACScanで解析すると、C3Hよりやや弱かったが、両系統ともほぼ同レベルであった。脾リンパ球サブセットの解析では、I-A_β^<d/k>・S NODとNODに有意な差を認めず、導入A_βの高発現による免疫異常は認められなかった。以上から、2系統の膵島炎、糖尿病発症抑制の違いは、胸腺内でのA_α^d・A_β^<d/k>・Sの発現レベルの違いが抗原ペプチドの提示に影響し、ポジティブおよびネガティブセレクションを受けて残る自己反応性T細胞の差となってあらわれている可能性が示唆された。一方、57番目のアミノ酸をNODタイプに置換したAβ類を発現させても糖尿病が抑制されることから、57番目のアミノ酸のみでは糖尿病感受性は決定されないことが示されたため、さらに56番目のアミノ酸をProからHisに置換し、56・57番目、ともにNODタイプとしたA_β^<d/k>鎖(A_β^<d/k>・HS)を発現させたトランスジェニックマウス(I-A_β^<d/k>・HS NOD)を作製し、I-A_β^<d/k>・S NODと糖尿病発症率などを比較検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masatoshi ISHII: "Suppression of Insulitis and Diabetes in NOD-I-A_β^<d/k> (Asp^<57>→Ser) Transgenic mice" Autoimmunity. 24. 32-32 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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