研究課題/領域番号 |
08770841
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柴田 忍 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00271932)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 自己抗体 / 血栓症 / ヘパリン / 抗リン脂質抗体症候群 |
研究概要 |
1.抗ヘパリン自己抗体測定系の確立 アルブミン結合ヘパリンを用いたELISA法を考案し、この方法を用いて、血栓症19例(抗リン脂質抗体症候群15例、原因不明4例)、血栓症を有しない膠原病35例及び正常人31例の血清抗ヘパリン抗体活性を測定した 抗ヘパリン抗体活性値は血栓症群の90%以上で上昇していた。本法においては測定にあたって血清より免疫グロブリンを精製する必要がなく、簡便かつ再現性良好であった 抗ヘパリン抗体と抗カルジオリピンB_2GPI抗体・抗酸化LDL抗体との関連血栓症症例19例中抗ヘパリン抗体陽性例は17例であったが、このうち11例は抗カルジオリピンB_2GPI抗体陰性であった。また両者ともに陽性を示した血清においても、ヘパリンに対する結合活性はカルジオリピン+B_2GPI及び酸化LDLにより抑制されなかった 以上の新たな知見により、抗ヘパリン抗体の検出は血栓症を有する自己免疫疾患の診断に有用であり、かつ(従来まで提唱されてきた抗カルジオリピンB_2GPI抗体とは異なるsubpopulationを形成している点より)血栓症における未知の病態解明にも役立つ可能性が示された
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