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骨髄腫細胞におけるシクロヘキシミドで誘導されるアポトーシスの解析

研究課題

研究課題/領域番号 08770852
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

畑 裕之  熊本大学, 医学部, 助手 (70271129)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード多発性骨髄腫 / アポトーシス / cycloheximide / Bcl-2 / Bax
研究概要

骨髄腫細胞のcycloheximide(CHX)によるアポトーシスの意義と機序を解明することが本研究の目的であった。昨年度の研究で以下のような成果が得られた。
1:LDHの上昇を示す劇症型骨髄腫由来の骨髄腫細胞は、CHXにより高率にアポトーシスを示すが、LDH上昇のない通常の骨髄腫では、CHXではアポトーシスが誘導されない現象が認められた。
2:細胞株、患者サンプの両方で、通常の培養でアポトーシスがみられ(自然に起こるアポトーシス)、患者サンプルにおいてはこのアポトーシスと血清LDH値の相関が認められた。
3:細胞株、患者サンプルの両方において、CHXによるアポトーシスと自然に起こるアポトーシスとの関連が見いだされた。
4:CHXによるアポトーシスを起こしやすい細胞株では、約100kDaのリン酸化チロシンを持つ蛋白質が発現しており、一方、約140kDaのリン酸化チロシンを持つ細胞株はCHXによるアポトーシスに耐性であった。
5:CHXによるアポトーシスに高感受性を示す細胞株では、Baxの過剰発現が認められ、低感受性を示す細胞株ではBcl-2の発現が強い傾向があった。
以上より、CHXによるアポトーシスは、劇症型骨髄腫の特徴であること、Baxを介する可能性があること、さらに、いくつかのリン酸化された蛋白質によって制御されていることが示唆された。現在、これらのリン酸化蛋白質を免疫沈降法により純化する試みを行っている(平成9年度科学研究費申請中)。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hata H.: "Fas/Apo-1 (CD95)-mediated and CD95-independent apoptosis of malignant plasma cells." Leukemia and Lymphoma. 24. 35-42 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 畑裕之: "骨髄腫細胞のアポトーシス" 臨床免疫. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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