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MDSにおけるG-CSFのシグナル伝達異常とその白血病発症機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08770860
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

淡谷 典弘  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80255439)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードMDS / G-CSF / 白血病 / コロニーアッセイ / シグナル伝達機構
研究概要

1 MDS患者骨髄単核球のサイトカインに対する反応性の検討
MDS計13例(RA 3例,RAEB 7例,overt leukemia 3例)においてメチルセルロース法によるコロニーアッセイを用いてG-CSF,GM-CSF,IL-3に対する反応性を検討した.MDS患者サンプルでは正常コントロールに比し反応性が低下する傾向を示したが,病期との関連は明らかではなかった.
2例(RAEB 1例,overt leukemia 1例)においてG-CSFに対してのみ選択的に濃度依存性にコロニーの増殖を示す症例が得られ,またovert leukemia 1例の末梢血より得られた白血病細胞の上記サイトカインに対する増殖反応性をMTT-assayにて検討し,この症例においてもG-CSFに対して選択的な濃度依存性増殖を呈した.
2 MDS患者骨髄単核球におけるG-CSFRの解析
MDSの病態および病型移行の分子機構の一端を明らかにするためG-CSFRの細胞内領域についてダイデオキシ法による塩基配列の決定を,G-CSFに対して増殖反応性を示した3例および反応低下を示した1例を中心に行ったが,明らかな変異・異常は見出せなかった.今後さらにG-CSF反応性と白血病発症との関連を検討中である.
3 (6;9)転座とG-CSFのシグナル伝達機構の検討
末梢血白血病細胞G-CSFに対して選択的な濃度依存性増殖を示した上記1例は(6;9)転座を有しており,PCR法にてDEK-CANキメラ遺伝子の存在を確認している(血中G-CSF濃度は正常).この遺伝子にコードされる蛋白の転写活性因子としての機能を検索し,G-CSFR以下のシグナル伝達に関与していると考えられている蛋白(Jak,Stat等)の転写調節への関与を検討している.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kizaki M: "Establishment and characterization of a novel acute promyelocytic leukemia cell line (UF-1) with retinoic acid resistant features" Blood. 88. 1824-1833 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Muto A: "Serial quantification of minimal residucl disease of t (8 ; 21) acute myelogenous leukemia with novel RT-competitive PCR assay" British Journal of Haemotology. 95. 85-94 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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