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APL細胞のレチノイン酸耐性機構の分子生物学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 08770862
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

藤田 亨  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90276254)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード急性前骨髄球性白血病 / レチノイン酸 / 分化 / レチノイド耐性
研究概要

レチノイン酸による急性前骨髄球性白血病(APL)の分化誘導療法は,臨床的に今日確立された治療法となっている.しかしながら,症例の蓄積とともにレチノイン酸に耐性を示す症例の存在が問題となっている.この耐性化機構を解析するために,まずレチノイン酸に耐性となったHL-60細胞(HL-60R)を用いて,retinoic acid receptor(RAR)-α遺伝子の全塩基配列を解析した.その結果HL-60R細胞ではRAR-α遺伝子のリガンド結合領域コドン411にC→Tへの点突然変異を認め,RAR-α遺伝子はこの領域でストップコドンを形成し,リガンドの受容体への結合が低下していることが明らかになった.さらに,この細胞ではチトクロームP-450やP-糖蛋白,およびP-糖蛋白をコードするMDR1遺伝子の発現が亢進していることが認められた.したがって,白血病細胞のレチノイン酸耐性化機構は受容体遺伝子の構造的変化のみならず細胞内でのレチノイン酸の代謝異常も関与することが示された.また,臨床的にレチノイン酸耐性となったAPL症例より細胞株(UF-1)を樹立した.このUF-1細胞のPML/RAR-αキメラ遺伝子の塩基配列を解析したが,特に構造的異常を認めなかった.UF-1細胞ではt(15;17)(q21;q21)に加え,add(1)(q44),add(6)(q36),add(7)(q36)の付加的染色体異常を認めたため,これらに存在すると考えられる新たなレチノイン酸耐性関連遺伝子のクローニングを現在施行している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kizaki M,et al: "Mechanizms of retinoid resistance : Possible role of cytochrome P450 and P-glycoprotein." Blood. 87. 725-733 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kizaki M,et al: "Estabilishment and characterization of a novel acute promyclocytic leutemia cell line (UF-1) with retinoic acid resistant features." Blood. 88. 1824-1833 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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