研究概要 |
IgA germline transcriptに対する調整機能を有するとされるIα領域の5′側約800bpに及ぶ遺伝子をPCR-SSCP法で解析した。対象はIgA腎症患者,及び正常対照各50とし,末梢血より調整したDNAを用いて行った。IgA腎症ではIgA germline transcript調節遺伝子領域に変異が集積する傾向が認められ,また,変異の存在する個体では血清IgA値,in vitroでのIgA産生量ともに増加の傾向が明かになり,IgA腎症に認められるIgA産生亢進に同部位の遺伝子多型が関っている可能性が明かになった。現在は遺伝子変異の機能的意義を実証するため,レポータージーンを使った解析を進めている。
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