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ラット培養腎メサンギウム細胞におけるアドレノメジュリン受容体の特性

研究課題

研究課題/領域番号 08770901
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

筬島 明彦  産業医科大学, 医学部, 講師 (50248564)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード腎メサンギウム細胞 / アドレノメジュリン / カルシトニン遺伝子関連ペプチド / アミリン / cAMP / 受容体拮抗剤 / 免疫組織染色法 / パラクリン
研究概要

〈目的〉ヒト褐色細胞腫より発見されたadrenomedullin(AM)は、血小板cAMP及び血管平滑筋cAMPの上昇を介して降圧効果を発揮する新しいペプチドであり、構造上強力な血管拡張作用を持つcalcitonin gene-related peptide(CGRP)及びamylinとホモロジーを有することが知られている。近年、AMのmRNAは腎臓にも存在し、AMにはCGRPと同様に糸球体濾過量の増加およびNa利尿作用のあることが報告されている。申請者は、すでにラット腎尿細管基底膜側細胞膜にてAMがcAMPを強力に上昇させたことより、腎尿細管におけるAM受容体の存在優位性を示唆した(Osajima et al.,Life Sci.57,457,1995)。今回、ラット培養腎メサンギウム細胞(MC)においてAM受容体のcharacterizationを行い、さらに免疫組織染色法によるAMの局在性についても検討した。 〈方法〉MCを用いて以下の実験を行った。(1)cAMP産生に及ぼす三者ペプチド(AM,CGRP,amylin)の比較(2)(1)に対するAM受容体拮抗剤,AM[22-52]-NH_2及びCGRP受容体拮抗剤,CGRP[8-37]の抑制効果(3)AMとCGRPの相加的効果の有無(4)免疫組織染色法によるAM局在の有無 〈結果〉(1)AM及びCGRPは10分の反応で濃度依存性にcAMP産生を各々7倍、2倍まで増加させた。EC_<50>濃度はそれぞれ3×10^<-9>M,10^<-7>Mであった。amylinにはcAMP増加作用は認めなかった。(2)AM刺激下cAMP及びCGRP刺激下cAMPに対するAM[22-52]-NH_2のIC_<50>濃度は,それぞれ7×10^<-8>M,5×10^<-8>Mであった。AM刺激下cAMP及びCGRP刺激下cAMPに対するCGRP[8-37]のIC_<50>濃度はともに10^<-6>Mであった。(3)AMとCGRPに相加的効果は認めなかった。(4)MCにおいてAM及CGRPの免疫活性は認めなかった。 〈考察〉培養メサンギウム細胞において、AMはパラクリン的に作用しcAMPを介する機序により腎機能を調節している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Osajima: "Adrenomedullin-sensitive receptors are preferentially expressed in cultured rat mesangial cells" Eur.J.Pharmacol.315. 319-325 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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