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全胚仔灌流系を用いた妊娠初期ラット臍帯血流に対する低酸素負荷の影響

研究課題

研究課題/領域番号 08770912
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

宮越 敬  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70265883)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード全胚仔培養 / 妊娠初期ラット / 臍帯血流 / 低酸素負荷
研究概要

1,妊娠12日目のS/Dラット胚仔を子宮より取り出し、卵黄嚢を開放し1時間回転培養した。次に、胚仔を95%酸素・5%二酸化炭素で飽和させた灌流液を用いた全胚仔灌流系(観察用チャンバー内を37℃とす)に移し、臍帯動脈をCCDカメラを装着した顕微鏡下で1時間観察した。この間、灌流液の酸素分圧・二酸化炭素分圧・PHを測定し、画像解析により血管径・血流速度および胎仔心拍数を求めた。血管径・血流速度および胎仔心拍数に有意な経時的変化は認められず、全胚仔灌流系を用いて臍帯動脈血流の安定した観察が可能であることを確認した。
2,次に全胚仔灌流の灌流液の飽和酸素濃度を30分間にわたり変化させ、それに伴う血管径・血流速度および胎仔心拍数の変化を検討した。飽和酸素濃度は70%、50%、20%に変化させ、飽和二酸化炭素濃度は5%に保った。更に灌流液の酸素分圧・二酸化炭素分圧・PHも適宜測定した。(1)胎仔心拍数の変化;70%酸素では心拍数の有意な増加を認めたが、50%酸素および20%酸素では酸素濃度変化後初期には心拍数の増加が観察されたがその後有意な減少が認められた。(2)血管径・血流速度の変化:飽和酸素濃度の変化に伴う血管径の変化は認められなかった。血流速度は胎仔心拍数の変化と同様に、70%酸素では上昇を認め、50%酸素および20%酸素では一時的に上昇が観察されたが最終的には低下が認められた。
3,妊娠初期ラットにおいて、軽度の低酸素負荷では主に胎仔心拍数の増加による代謝機構が作用するが、高度の低酸素負荷ではその代謝機構が破綻し胎仔死亡に至ることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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