MurrayらのARDS診断基準を満たし、循環動態把握のためSwan-Ganz catheter挿入中で、informed consentを得られたものを対象として 第1群 methylpredonisoloneをpriming doseとして10mg/kg投与し、以後、30mg/kg/dayを持続点滴静注。 第2群 エンドトキシン吸着カラムを併用した持続血液濾過透析。 第3群 グルタミン0.57g/kg/dayを持続点滴静注。 第4群 Prostaglandine E_1 30ng/kg/minを持続点滴静注。 を行い、治療前、治療後1日目、3日目、7日目に同様に循環動態、呼吸状態、各種サイトカインを測定するプロトコールを継続中である。 1994年1月から1997年2月15日まで、各症例数は第1群7例、第2群10例、第3群5例、第4群8例であった。 1日目の顆粒球エラスターゼが第1群:187±70μg/l、第2群:250±125μg/l、第3群:324±113μg/l、第4群:297±95μg/l、と第1群で低い傾向にあったが、その他のparameterに差はなかった。また、予後は、いずれも不良で、第1群7例中5例、第2群10例中7例、、第3群5例全例、第4群8例中7例が死亡した。 基礎実験では、ラット腹膜炎モデルでのグルタミン投与により、グルタミン投与により、生存率、蛋白代謝の改善が見られ、Journal of Parenteral and Enteral Nutritionに掲載された。
|