研究概要 |
本年度は胸腺内ドナー細胞注入方法を用いた同種心移植法の免疫寛容機構の解明を行なう。同種心移植における新生児免疫寛容の免疫機構の解明 1)新生仔A系ラットに純系B系ラットの胎児より心筋細胞を抽出し、新生仔A系ラット胸腺内に注入する。 妊娠B系ラット約20匹を購入して酵素処理法にて心筋細胞を単離した。このときに心筋細胞の分離培養を同時におこなった。 2)成熟B系ラットをDonor heartとして、成熟感作A系ラットの腹くう内に異所性心移植を行なった。 3)コントロール群として免疫寛容未導入なる成熟A系ラットと成熟B系ラットを用いて、上記2)と同様手順にて異所性心移植を行なった。感作動物の作成に約3〜4ヶ月経た後に心移植をし約2ヶ月後に免疫学的血清にて評価をおこなった。 4匹のデータであるが非感作群と比較してT-cell Cytotoxicityは約20%に低下し、IL-2の約50%の低下、CD4,CD8の低下を認めた。
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