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消化器癌におけるMT-MMPの癌浸潤能および転移能に及ぼす影響についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770961
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関千葉大学

研究代表者

安蒜 聡  千葉大学, 医学部, 助手 (30251200)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードMT-MMP / MMP / Type IV collagenase
研究概要

癌の浸潤,転移過程においてmatrix degrading enzymeが重要な役割を演じていることが報告されている.基底膜の主要構成成分であるtype IV collagenを特異的に分解する酵素がtype IV collagenase(IVase)でありmatrix metalloproteinase(MMP)の1つである.この酵素はMT-MMPおよびtissue inhibitor of metalloproteinase(TIMP)により活性を調節されると考えられており,組織MT-MMP,血清TIMP測定と平行して大腸該組織および肝転移組織のIVase活性の測定を行い,この活性が癌の浸潤,転移における役割を検索した.また,IVase活性が大腸癌患者の再発予知,予後規定因子になり得るかについても解析した.その結果,1大腸癌組織IVase活性値は有意に大腸正常粘膜部より高く(p<0.001),また癌組織の壁進達度が進むにつれ上昇した.逆に,肝転移巣の活性は正常肝組織部に比し有意に低かった(p<0.001).2大腸癌組織のIVase活性値の中間値をcut-off valueとする大腸癌手術後再発例のsensitivityは78.5%であった(p<0.01).(3)3多変量解析による解析では,大腸癌手術例はDisease-free survivalにおいてIVase活性値は有意な予後規定因子(p<0.005)であり,SurvivalにおいてもIVase活性値が有意な因子(p<0.05)であった.4RT-PCR法を用いるとMT-MMPのmRNAは大腸癌部に強く発現しており,正常粘膜部に発現はみられなかった.5血清TIMP値と大腸癌の進展度との明らかな相関はみられなかった.【結語】MT-MMPは癌部に強く発現しており,大腸癌組織部のIVase活性測定は大腸癌患者のMT-MMPおよびTIMPについても同様に検索を進行中である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satoshi Ambiru et al.: "A prospective study of the prognostic value of type IV collagenase activity in colorectal cancer tissus" Digestive Diseases and Sciences22GD01:(in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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