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胸部食道癌に対する術後至適栄養法開発のための無作為比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 08770988
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

池田 健一郎  岩手医科大学, 医学部, 助手 (20254758)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード食道癌術後栄養管理 / TPN / 経腸栄養 / 間接カロリメトリー / bio-impedance
研究概要

高度侵襲早期のTPNの可否を検討する目的で、胸部食道癌患者23名を術後栄養管理法別に経腸栄養(EN)単独群12名とEN+TPN群11名にrandomizeした。
検討項目は、1.窒素出納、各種栄養指標の推移、2.間接カロリメトリーによるエネルギー代謝動態把握、3.bio-impedanceによる体構成成分の経時的変化、4.大腿動静脈アミノ酸分析、5.動脈中ケトン体比と血中総ケトン体量、6.術後合併症、7.14病日までの保険点数。
その結果、
1.窒素出納は、EN単独群で1相性、EN+TPN群で2相性変動を示したが、正転病日は差がなかった。RTPほかの栄養指標の変動に両群間に差を認めなかったが、EN+TPN群でtriglycerideとGOTの有意な上昇を認めた。
2.安静時のエネルギー消費量は、術後は術前に比しEN群で1.18倍、EN+TPN群で1.32倍まで増加した。また、EN単独群では、7病日まで脂肪の燃焼比率が増加したのに対し、EN+TPN群では5病日以降脂肪燃焼比率の低下と糖利用の増加が認められたが、蛋白燃焼比率に差はなかった。
3.EN+TPN群で7病日に体脂肪の増加を認めた。
4.アミノ酸動員率を算出しglutamine、alanineでみると、両群で差を認めなかった。
5.AKBRは1病日に最低値を示し、以後改善した。総ケトン体量は、1病日以降低値で推移した。
6.術後合併症は両群で差を認めなかった。
7.保険点数は、EN単独群で安価であった。
以上より侵襲早期にTPNを付加しても体脂肪率の蓄積のみで、蛋白代謝上有用性は認められず、早期より腸管を利用可能な症例ではTPNは不要と思われた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池田健一郎ほか: "われわれの同術期栄養管理" 消化器外科. 19. 1301-1309 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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