• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

DNA不安定性を有する大腸癌の臨床病理学的および細胞動態の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08770990
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

仙波 真吾  自治医科大学, 医学部, 助手 (80245050)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードDNA replication error / non-familial colorectal carcinoma / DNA mismatch repair gene / clinicopathologic feature
研究概要

1993年、Nature、Scienceに相次いで、家族性非ポリポ-ジス大腸癌患者にDNAlevelで、CAのくり返し配列の異常が顕著に多いことが報告された。その後、Amsterdam criteriaに合致しないいわゆるsporadic大腸癌患者にも、このCAくり返し配列の異常すなわちMicrosatellite instabilityが十数%あることも判明した。
今回の私の研究では、全く大腸癌家族歴を有さない大腸癌患者の、このMicrosatellite instability(DNA replication error:RER)を調べることにより、1つの可能性としてHNPCC患者の拾い上げに役立つかどうか、またsporadic大腸癌患者ではそのRER陽性の意味づけが、基本的にHNPCCのpathogenesisとは異なるのかどうかを検討した。
【結果】全く大腸癌家族歴を持たない102症例103病変のRERを検討した結果、うち17病変(15.7%)にRER陽性の結果を得た。HNPCCの原因遺伝子の約9割を占めるといわれるhMSH2,hM2H1遺伝子のmutationの検索では、これらの17例のうち1例にのみsomatic mutationを認めるのみで、見逃されたHNPCCのscreeningには、必ずしも寄与していないと考えられた。またそれら17病変の臨床病理学的検討においてもその特徴は、右側発生以外、特にHNPCCに似た所見はなかった。
【まとめ】非家族性大腸癌でRER陽性患者のtumorgenesisはHNPCCのそれとは、その性格を異にすることが結論づけられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi