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マウス異糸心移植モデルにおけるIL-2・RNaseリコンビナントの免疫抑制効果

研究課題

研究課題/領域番号 08770996
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

唐橋 強  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20245509)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード移植 / 急性拒絶反応 / 活性化T細胞 / 免疫抑制 / IL-2receptor / 遺伝子工学
研究概要

移植後の予後を左右する急性細胞性拒絶反応は、IL-2により活性化され、IL-2receptor(IL-2R)を発現している殺細胞性T細胞である。この活性化されたT細胞に最も有効かつ特異的に結合する生体内物質は当然IL-2である。このIL-2と、同じく生体内物質であるRNaseとの結合蛋白を合成すれば、IL-2Rを発現している活性化T細胞のみを選択的に破壊し、急性細胞性拒絶反応を予防・治療することも可能となると考えられる。そこでAmerican Type Culture Collection(ATCC)から購入したIL-2のcDNAとヒトRNaseIのcDNAをplasmidから切り出し、IL-2cDNAのN端部分とヒトRNaseIcDNAのC端部分とを結合させ、発現ベクターであるpRES TT7に組み込み、大腸菌に封入体の形でIL-2・RNaseの融合蛋白を産生させた。封入体ではIL-2・RNaseは不溶性の蛋白として存在しており、この形では生物活性を有していない。そこで、この不溶性蛋白を可溶化させるために6M guanidine-HC1/0.1M Tris-C1,pH8.4に溶解し、ついで20倍量の10mM Tris-C1,pH8.4/0.5mM oxidized glutathione/0.1% Zwittergent^R 3-14Detergent/0.5mM PMSF中で48時間静置した後、HiTrap^<TM>に添加し、精製した。以上の過程によりrefoldingされたIL-2・RNase融合蛋白はIL-2およびRNase両方の生物活性が保持されていた。本融合蛋白をATL細胞に添加するとin vitroの状態で著明な細胞増殖抑制効果を示し、本融合蛋白によりIL-2receptorを分子標的としたミサイル療法が可能であることが明らかにされ、今後免疫抑制剤や抗炎症剤としての発展が期待される。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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