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大腸癌に蓄積するユビキチンの動態と病態との関連について

研究課題

研究課題/領域番号 08771001
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

石橋 由朗  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00246373)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードユビキチン / 大腸癌
研究概要

大腸癌に蓄積したユビキチンの解析を行うためマルチユビキチン鎖-蛋白結合体(multi-ubiquitin chain)、遊離型ユビキチン(free ubiquitin)の動態を検討し、以下の実験結果、成果を認めた。
1.試料のサンプリング
手術検体の一部を患者の承諾の上、大腸癌、正常粘膜、各15検体をサンプリングした。この試料をTris緩衝液で抽出し、易溶性画分を、不溶性成分を8M尿素で可溶化し、難溶性画分を各々調製した。また大腸癌患者の血清も同様にサンプリングした。
2.multi-ubiquitin chain(MUb)、free ubiquitin(FUb)の測定
MUb ELISA,FUb RIAの二種類のイムノアッセイ系を用いて、それぞれの分画を測定した。MUbは、難溶性画分において正常粘膜に比べ大腸癌で有意に増加していた。またFUbも正常粘膜に比べ大腸癌で有意に増加していた。したがって、免疫組織化学の手法で指摘された大腸癌組織中のユビキチンの増加は、FUbの増加と共に難溶性画分で癌特有のユビキチン化蛋白質の蓄積を反映するものと考えられた。患者血清については、正常者の血清と有意な差は認められなかった。以上の研究結果は、第55回日本癌学会総会(大腸癌におけるユビキチンの定量的解析、石橋由朗、他)にて報告した。
3.現在進行中の研究
現在、大腸癌と正常粘膜における3種類のユビキチン遺伝子(UbA,UbB,UbC)のm-RNAの発現をnorthern blot法により解析している。その他、免疫組織化学的手法にて、MUb、FUbの細胞局在を検討している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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