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重症筋無力症胸腺および胸腺腫におけるapoptosisに関する免疫組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771017
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関信州大学

研究代表者

矢満田 健  信州大学, 医学部, 助手 (20273089)

研究分担者 金子 和彦  信州大学, 医学部, 医員
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード重症筋無力症 / 胸腺 / 筋様細胞 / β-enolase / apoptosis / TUNEL法 / Lewis Y / 胸腺腫
研究概要

教室にて拡大胸腺摘出術を行なった重症筋無力症症例36例(胸腺腫合併13例、非合併23例)および開胸術時に生検された胸腺組織7例を正常対照例とし、ホルマリン固定、パラフィン包埋された胸腺組織をブロックより3〜4μmに連続的に薄切しAPSコート付スライドグラスに付着させ標本を作成した。1、抗myoglobin(DAKO)抗体および抗β-subunits of enolase(β-enolase)(Kanefus a Kato M.D.)抗体を用い、免疫組織染色を行い、筋様細胞の局在および頻度を観察した。2、アポトーシスを観察するために、DNA frabmentationをterminal deo xynucleotidyl transferase-mediated deo xyuridine triphosphatebiotin nick end labeling(以下TUNEL)法にて、Lewis Y(以下Le^y)抗原の発現を抗Le^y抗体(BM-1/JIMBO)にて、免疫組織染色を行った。3、筋様細胞とアポトーシスとの関連を観察し、また臨床データとの比較検討を行った。【結果】1、胸腺皮質のみならず髄質においても筋様細胞は散在性に認められた。2、TUNEL法では正常胸腺7例中5例、MG患者36例中29例に陽性細胞が認められた。正常対照の高齢者ではTUNEL陽性細胞は観察されなかった。陽性細胞は胸腺皮質にsingle cellで散在性に認められることが多く、また一部胸腺髄質においても散見された。過形成例では胚中心にもTUNEL陽性細胞が観察された。Le^y抗原陽性細胞は正常胸腺全例とMG患者36例中32例に認められ、連続切片での観察ではTUNEL陽性細胞と必ずしも一致しておらず、Le^y抗原の発現とアポトーシスとの関与は明らかではなかった。3、アポトーシスの発現は正常対照例よりもMG例で、胸腺腫非合併例よりも合併例で多い傾向があった。病期、年齢、病悩期間、予後別には特別な傾向を認めなかった。現在までのところ、筋様細胞とアポトーシスとの関連は明らかでない。MG胸腺では正常例に比し、アポトーシスの発現は量的には低下していないものと推察された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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