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心筋虚血再灌流時におけるアデノシン受容体の心筋保護効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08771022
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

河内 秀幸  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10264764)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアデノシン受容体 / 心筋保護 / dipyridamole / 8-phenyl-theophyline
研究概要

本研究にはisolated working heart modelを使用した。通常灌流液には、Krebs-Henseleit bicarbonate buffer solution (K-H液)を使用し、前負荷20cmH_2O、後負荷100cmH_2Oに設定した。エーテル麻酔下のラットから素早く心臓を摘出後、摘出心Langendorff装置に接続し、working modeで灌流した後に心機能(大動脈流量、冠状動脈流量、心拍出量、大動脈圧、心拍数:虚血前値)を測定した。その後60cmH_2Oの圧で心筋保護液(St. Thomas液)を1回注入し心停止を得た後、37℃35分間の虚血とした。その後K-H液で再灌流し、再びworking modeとし心機能を測定後、虚血前値と比較し回復率および再灌流液中の心筋逸脱酵素(CPK)量を測定した。心筋保護液添加実験として、対照群(C群)、dipyridamole 0.1mg/kg添加群(D群)、8-phenyl-theophyline (8-PT) 20mg/kg添加群(P群)の3群で比較検討を行った。
大動脈流量回復率(%AF)はC群53.4±2.4(%)、D群67.0±2.4、P群44.2±3.8で、他群と比較してD群で有意の上昇(p<0.05)を認めた。CPK逸脱量でもC群36.5±5.7 (IU/15mg/g. dry wt)、D群22.1±3.1、P群35.7±3.5となり、D群で有意の低値(p<0.05)を示した。
以上の結果から、心筋虚血再灌流時におけるアデノシン受容体の作用は、アデノシン受容体の効果が増強される条件下では心筋細胞の酸素エネルギー消費を減少させる可能性があり、心筋保護効果との関連性が示された。また、アデノシン受容体の効果を抑制した場合は逆に心筋保護効果が減弱されるものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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