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心筋防御機構におけるストレス蛋白とγδT細胞

研究課題

研究課題/領域番号 08771036
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

坂本 吉正  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90246405)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードheat shock protein / γδT細胞 / ストレス / 心筋防御機構 / hyperthermia / Langendorff法 / preconditioning
研究概要

虚血、血液の再潅流障害による細胞障害のメカニズムは、複雑で解明されていない部分が多い。また低酸素、虚血、高熱などのストレスにさらされた細胞では、防御因子としてストレス蛋白(heat shock protein)が誘導され障害細胞を保護する現象が報告されている。心筋においても虚血がさらされるまえに何らかのストレスを与え、ストレス蛋白を過剰に発現させることにより細胞障害の程度を軽減させることが期待される。このストレス蛋白に対し特異的なレセプターを持つγδT細胞は、免疫監視機構として自己障害細胞を排除する働きがあると考えられているが、ストレス蛋白が発現した心筋障害細胞にγδT細胞がどのように関与するのかに関した知見はまだない
実験動物を用い、Hyperthermia(42度,20分)によりpreconditioningし、ストレス蛋白が誘導されるかどうか、またそれにより心機能がどう変化するかを調べることより始めた。Langendorff法で、処理群と無処理群の心機能の比較検討を行ったところ、現段階までのデータでは数値のばらつきが大きく、有意差の検討は困難であり、データが安定するまでもう少し実験を続ける必要がある。また処理群の心筋細胞表面にストレス蛋白が発現していることをWestern blotting法を用いて調べた。特にheat shock protein70が認識される個体もあったが、ほとんどにおいてはっきりとしなかったことより、ストレス蛋白誘導のHyperthermia処理が不十分であったと考察される。このことがLangendorff法でのデータのばらつきの最大要因と考えられるので、現在その処理条件の再検討を行っている
更に、γδT細胞に対するモノクローナル抗体を使用して、心機能の回復の程度を検討し、ストレス蛋白とγδT細胞との関連機構の解明実験を施行する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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