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悪性脳腫瘍の薬剤耐性遺伝子の発現制御に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771052
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関秋田大学

研究代表者

渡邉 克夫  秋田大学, 医学部, 助手 (40261656)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードDNA損傷修復 / ニトロソウレア剤 / MGMT / 悪性脳腫瘍 / リボザイム / 薬剤耐性 / 遺伝子治療 / 分子生物学
研究概要

悪性脳腫瘍細胞のニトロソウレア剤に対する耐性の主因であるO^6-methylguanine-DNA methyltransferase(MGMT)遺伝子の発現制御を目的に,ヒトMGMT遺伝子のmessengerRNAに対して特異的な切断作用を有するハンマーヘッド型リボザイムを作成した.一昨年からの研究でリボザイムの対象配列としてはMGMT遺伝子転写開始部位が最も切断効率が高いことが判明した.この部位を対象としたリボザイムであるKWrzlをMGMTが高発現しているSF-188細胞(ヒト悪性神経膠腫由来)に導入し,細胞内でのリボザイムの発現によるmessengerRNAレベルでのMGMT遺伝子発現制御が,腫瘍細胞のニトロソウレア剤感受性を増強させるか否かについての検討を試みたが,SF-188細胞内に有効量のベクター導入が行えず満足する結果を得るに至ってない.そこで新たにMGMT転写開始部位に対するantisense oligonucleotideを用いた発現制御実験を行い,in vitroにおいてMGMT酵素阻害剤O^6-benzylguanine(O^6BG)との併用による効果を検討した.予備実験では12時間の時点でantisense oligonucleotideの前投与により,O^6BGによるMGMT酵素活性に対する抑制効果の延長が認められた.現在,経時的変化について検討を加えている.さらに,臨床上悪性脳腫瘍のニトロソウレア剤感受性の指標として重要な手術摘出標本からのMGMT酵素活性の解析や,MGMT酵素阻害剤の力価判定等の際に必要であるMGMT酵素活性の測定法に関する研究も同時に進め,従来の方法と異なり放射性物質を使用せず,微量の試料からも測定可能なPCR法を利用した新規の方法を開発した.同方法について現在,専門雑誌への投稿準備中である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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