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末梢神経細胞に発現するglial growth factorに関する研究-新しいアイソフォームについて-

研究課題

研究課題/領域番号 08771086
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

篠田 純  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00245515)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードグリア成長因子 / シュワン細胞 / アイソフォーム / 末梢神経系 / RT-PCR法 / cDNAライブラリ / リボプローマッピング法
研究概要

RT-PCR法を用いて、ラット脊髄後根経節(DRG)に発現して実際にシュワン細胞の増殖をコントロールしているglial growth factor(GGF)のアイソフォームを解析した結果、関連するクローンが14種類得られた。内2種類は、既知のNDFβ1およびGGFIIに相当したが、ハイブリダイゼーションおよびシ-エンシングの結果、他の12種類は、全く新しいアイソフォームであると考えられた。従来のものと比較して特に顕著な構造上の相違を示したもの6種類は、すべてクリングル構造をコードするエクソン1を含むが、同時に多様な細胞内ドメインも含んでいた。このように、DRGにおいて、既知のものとは異なる多種類のGGFのアイソフォームがシュワン細胞の増殖を調節している可能性が示唆された。また、リボプローブマッピング法を用いて出生後のラットDRGにおけるGGFmRNAの発現を解析した結果、1)膜貫通部位を有さない分泌型が優位に発現すること、2)出生後約1週間はGGFの発現に著明な低下はなく、ほぼ一定していること、の2点が明らかとなった。in vivoでのシュワン細胞の増殖率は、出生後1日目に最大になり、以降急速に低下する(J.Nakao et al.,in press)。これらの結果は、出生後2日目以降に、シュワン細胞の増殖を抑制的にコントロールする因子の発現が増大することを示唆する。また、3′RACE法の結果、レセプター結合部位であるEGF様ドメインを有さない特殊なアイソフォームがDRGに発現することが明らかになったが、胎児ラット脳cDNAライブラリをスクリーニングした結果、関連する2kbp長のcDNAクローンを2種類得て、現在全塩基配列の解析を進めている。このEGF様モチーフを有さないアイソフォームが、in vivoでGGFに拮抗してシュワン細胞の増殖を抑制的にコントロールしている可能性があると考えている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 篠田 純: "末梢神経系神経細胞に発現するglial growth factorの新しいアイソフォームの同定" 神経化学. 35・3. 398-399 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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