研究概要 |
脳腫瘍樹立細胞株T98G,U251MG,U373MG,G1-lを単層培養し、対数増殖期細胞を作り各種抗癌剤ACNU,CDDP VP-16,CBDCA,Strausporine,etcを接触させ、Apoptotic cellの検出とその誘導をおこす至適抗癌剤濃度と誘導時間の検討を行った。Apoptotic cellの検出はFlow-Cytometerを使い、各種抗癌剤を接触させた脳腫瘍細胞をHypototic buffer下でP1によるDNA染色を行い、DNA-histogramより“Sub G1 peak"を検出し、Cell-Sorterで“Sub G1 peak"を選択的に抽出し、Apoptotic cellをMicroscopyにて確認した。さらにAgarose gelを用いた電気泳動法を施行することで特徴的なDNA Ladder patternを証明し、MicroscopyにてDNA染色を行い細胞の凝集、核の断片などを呈した。また、ApopTag TM(Oncor社)によるTat-assayとDNAの二重染色を行い、フローサイメーターで観察しApoptotic cell誘導のcell cycle specificityを検討した、臨床手術より摘出された脳腫瘍細胞をtrypsinのもとで細切し単層培養を行い、得られた1-2代目の培養細胞を材料に、各種抗癌剤を接触させ、Apoptotic cellの検出をFlow-cytometer,Agarose-gelを用いた電気泳動法、Tdt-assay法を行い、定量、定性的に評価し、Apoptotic cellの定量的評価が抗癌剤感受性試験となりうるかどうかを検討した。さらに脳腫瘍患者に対する抗癌剤投与後の臨床経過とともに比較検討した。
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