• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

RCT肉腫株細胞の自己分泌サイトカインとくに血管内皮透過性の変化と転移抑制法

研究課題

研究課題/領域番号 08771110
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

金森 昌彦  富山医科薬科大学, 医学部(整形外科学), 助手 (20204547)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードRCT未分化肉腫細胞 / 血管内皮細胞 / 血管内皮透過性 / IL-1 / IL-6 / 転移予防 / 混合培養
研究概要

(1)マウス未分化肉腫由来のRCT(+)高肺転移株およびRCT(-)低肺転移株の両株において、Zymographyにより、ゼラチナーゼ産生能の差異を明らかにした。各種の線維芽細胞(胎児、皮膚、肺由来)を分離樹立し、線維芽細胞によりRCT肉腫のゼラチナーゼ産生能が調節されていることを解明した。本腫瘍の発生母地である皮膚由来の線維芽細胞とRCT(+)の混合培養は他の線維芽細胞との混合栄養と比較して有意にゼラチナーゼ産生能を上げ、そのゼラチナーゼは105Kdであることを証明した。RCT(+)はRCT(-)と比較し105Kdのゼラチナーゼ産生能により基底膜への浸潤能および遊走能が有意に高くなっており(浸潤能p=0.0047、遊走能p=0.0078)、それが両株の転移能の差の一因となっていると考えられた。
(2)RCT(+)およびRCT(-)と各種の血管内皮細胞との重層培養により、腫瘍細胞の浸潤能の差異を明らかにした。細胞蛍光標識法による接着能では、RCT両株ともに転移の標的臓器である肺由来が高かった。特に、RCT(+)と能由来血管内皮細胞の接着率では60.4±5.2%、肝由来62.8±4.1%、肺由来では70.3±10.4%と有意に肺由来で高かった(p<0.01)。血管内皮細胞の培養上清にたいする遊走能に関してはRCT(-)の場合、各臓器に対し差は認めないが、RCT(+)においては浸潤能と同様に肺由来で有意に高かった(p<0.01)。このことは転移の臓器特異性に関与していると考えられる。また、RCT両株の培養上清中のIL-1、IL-6、GM-CSFのサイトカインをELISA法にて測定し、RCT(+)はRCT(-)に比べサイトカインの自己産生能が多いことを明らかにした。これらサイトカインにより処理された血管内皮細胞は腫瘍細胞との接着率を最大10.3%引き上げた。このことも、両株の転移能の差の一因となっていると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kanamori M.,et al.: "Regulation of gelatinase production and invasiveness by organ specific fibroblasts in high-and low-metastatic clones from murine RCT sarcoma." Tumor Biology. 18(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi