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ビスホスフォネートが骨の力学的強度に与える影響について

研究課題

研究課題/領域番号 08771128
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関琉球大学

研究代表者

吉川 朝昭  琉球大学, 医学部・付属病院, 講師 (10264491)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード老化促進マウス / 骨塩量 / 骨の力学的強度
研究概要

雌老化促進マウス86匹(SAM-R/1 41匹、SAM-P/6 45匹)を用い、12、24、36、48、60、72週齢において左大腿骨を摘出し、DXA(DCS-600:アロカ)にての骨密度の測定、力学試験機(AG25TD:島津)を用いた3点曲げ破壊試験、および大腿骨断面構造の計測を行った。
骨密度は両系とも36週齢をピークに以後減少した。各週齢で両系間の有意差を認めなかった。力学試験の結果は12週齢では剛性がR/1よりP/6が高値であったが、最大変位、破断強度、Toughnessは低値であり、R/1よりP6が硬いががもろい骨であることを示唆していた。36週齢および48週齢では力学的パラメターの差を認めなかった。72週齢ではR/1とP/6は剛性が同程度であるが、最大変位が低値となり破断強度、Toughnessが減少し骨は力学的に脆弱となっていた。36週〜60週では平均皮質骨厚に差はないが、断面積および断面二次モーメントはR/1よりP/6が有意に高値を示し、破断強度はR/1とP/6で有意差がなく、P/6の力学的強度が保たれていた。すなわち、P/6が36週〜60週においてperiosteal expansionを発現しており、骨脆弱性の代償機構の存在を示唆していた。しかしこの代償機構も72週までは維持できなかったため、急激な骨強度の低下を来したと考えられた。
老化促進マウスは自家繁殖させ実験に供しているため、個体数が充分ではなく、ビスホスホネート投与後の標本はまだ得られていない。今後標本が得られ次第、骨塩定量・力学試験を施行する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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