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温熱によるアポトーシス誘導の機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08771133
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

米澤 正人  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00281262)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード温熱療法 / 悪性線維性組織球腫 / MFH-2NR / mild hyperthermia / アポトーシス / bax / bcl-2 / p53
研究概要

我々は骨軟部悪性腫瘍における温熱療法の抗腫瘍効果をin vitroにおいて数種の細胞株を用いて比較、検討してきた。その結果、軟部悪性腫瘍のうちで最も発生頻度の高い悪性線維性組織球腫(Malignant Fibrous Histiocytoma)の細胞株(MFH-2NR)が非常に高い温熱感受性を示すことが分った。さらに、このMFH-2NRは42℃・43℃のmild hyperthermiaではアポトーシスによって、44℃以上のsevere hyperthermiaではネクローシスによって、そのほとんどが死に至ることが判明した(Int. J. Cancer : 66, 347-351, 1996)。
このMFH-2NRに43℃・1時間の温熱刺激を行い、その前後でのbaxとbcl-2の発現量の変化をウエスタンブロット法で調べたところ、baxタンパクは加温とともに増加し、そのレベルは温熱刺激後12時間まで維持された。一方bcl-2の発現量にはほとんど変化が見られなかった。またp53に関しても調べたが、同様に変化は認められなかった。これらの傾向はノーザンブロット法によってメッセンジャーRNAにおいても同様なことが確認された。以上よりMFH-2NRでは温熱刺激によって、p53の関与なしにbaxがbcl-2に比して増加するために、アポトーシスが誘導されることが示唆された。また、加温とともに30kDa前後のタンパクが増加する傾向が認められ、現在このタンパクを同定中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Masato Yonezawa: "Hyperthermia induces apoptosis in Malignant Fibrous Histiocytoma cells in vitro." International Journal of Cancer. 66. 347-351 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 米澤正人: "骨軟部悪性腫瘍とアポトーシス(温熱治療とアポトーシスの関係)" 医学のあゆみ. 175, 6. 414-415 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 米澤正人: "培養悪性線維性組織球腫細胞に対する温熱および放射線の効果について" 日整会誌. 68 (6). S1097 (1994)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 米澤正人: "培養悪性線維性組織球腫細胞における温熱とアポトーシスの関係について" 日整会誌. 69 (6). S1184 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 米澤正人: "培養骨肉腫細胞に対する温熱および放射線の併用効果について" 中部整災誌. 37 (6). 1571-1572 (1994)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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