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単一の培養ヒト皮膚線維芽細胞を用いた電気生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771138
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

樋口 浩文  岩手医科大学, 医学部, 助手 (30265152)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード線維芽細胞 / 培養 / 電気生理 / Patch clamp
研究概要

線維芽細胞は長期間の培養により瘢痕・ケロイドと類似した組織像を示すことが知られているため、これら培養ヒト線維芽細胞を研究することにより創傷治癒における線維芽細胞の作用機序について検討することができる。上記の目的に対して、我々は培養ヒト皮膚線維芽細胞を単一細胞レベルから、電気生理学的手法を用いた実験を施行した。昨年観察されたヒスタミン(10^<-5>mol)投与における緩徐な内向き電流応答は、ヒスタミンH_1受容体の選択的ブロッカーであるトリプロリジンの前投与によって消失し、ヒスタミンH_2受容体の選択別ブロッカーであるシメチジンの前投与では影響は受けなかった。これらのことから、ヒスタミン投与による内向き電流応答はヒスタミンH_1受容体の活性化によるものであることが明らかとなった。また、瘢痕・ケロイドに有用な治療薬として注目されている薬剤(TGF:transforming growth factor)で実験を行い、TGF familyのβ1およびβ2のサブタイプで実験を行ったところ、TGF β2投与によって内向き電流応答が惹起された。このことより線維芽細胞におけるTGFβ2受容体の存在が推測された。
今年度の実験結果は上記に示した如くであるが、ほぼ計画通りの実験が施行でき、得られた結果も満足のいくものであった。今後は現行の実験をさらに発展させ、予定としては、種々のchemical mediatorおよびサイトカインを実験に用いて、瘢痕・ケロイドの治療に対する臨床応用に発展させる予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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