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ロボットシステムによる前十字靱帯再建術の工学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 08771139
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

藤江 裕道  大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20199300)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード関節 / 力学機能 / 関節シミュレータ / 前十字靱帯 / 靱帯損傷 / 靱帯再建術 / 前後方引き出し試験
研究概要

膝関節の主要な靱帯である前十字靱帯の再建術は、再建組織の由来、再建位置と再建方向、骨への固定方法などにより多くの方法に分類される。しかし、これらの再建術の良否が定量的に示されているとは言い難い。本研究では、膝関節の力学試験を多自由度のおいて行うことの可能な、関節力学機能解析シミュレータをヤギ膝関節およびヒト膝関節に用いて、健常膝および靱帯再建膝の力学機能の解析を行った。
従来の試験装置における低剛性、低制御速度、狭い可動範囲等の諸問題を解決すべく設計・製作された、直動3軸、回転3軸のマニュピュレータを中心とした解析シミュレータ(平成7-8年度文部省科学研究費、試験研究B、課題番号:07557099、研究代表者:塚本行男)を基にして、関節固定のためにジグを設計製作し、ヒトおよびヤギ膝関節の力学試験を行える状態にした。代表者が解析した数式を関節の機構学的記述として用い、膝関節を臨床的自由度に沿って変位・および負荷させることの可能なシステムを構築した。このシステムを用いて、予備試験としてヤギ膝関節およびヒト膝の前後方引き出し試験、内外反試験、回旋試験等を行い、膝特有の現象が計測できることを確認した。また、前十字靱帯切断時に、前方引き出し時の剛性が有為に増加することを確認した。ヤギ膝を用いて、膝蓋靱帯を用いた前十字靱帯再建を行い、張力を20Nで30sec保持した後に再建を行った場合、再建時における膝の剛性が健常膝に比較して、有為な差を示さないことが分かった。しかし張力が40Nでは膝の拘縮が生じ、逆に10N以下では膝の弛緩が生じた。また、クリープ変形が十分生じてから再建を行うべきであることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Fujie,et al.: "Hybrid position/force control to simulate the 6-DOF mechanical condition of the human kneejoint : Force distribution within the human ACL" Abstract of Summer ASME Bioengineering Conference. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sekito,et al.: "Development of a novel robotic simulator for the analysis of kneejoint mechanical function" Abstract of Summer ASME Bioengineering Conference. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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