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人工関節置換術後の関節破壊の成因と病態に関する実験的研究-遺伝子学的・免疫組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08771155
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

千葉 純司  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (90211375)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード膜様組織 / マクロファージ / RT-PCR / iNOS / mIL-6R / TRAP / ビトロネクチンレセプター / 破骨細胞
研究概要

1.血漿中NO_2^-,NO_3^-濃度 正常人の血漿と再置換術前に採取した患者血漿との間で血中のNO_2^-,NO_3^-濃度に有意差を認めなかった。
2.膜様組織におけるiNOSおよびmIL-6R RT-PCR法にては,全症例において272base pareにiNOS,17症例中12症例において307base pareにmIL6Rの各mRNAの発現を認めた。免疫組織学的には,マクロファージ様の明るい胞体を持った細胞,大型の多核細胞,および線維芽細胞様の紡錘形の細胞の大部分にiNOSの発現を認め,iNOSは胞体内にdiffuseに認められ,cytosolに一致していた。また,背景にある炎症像との関係では,炎症性変化が認められる部分では線維化優位の部分よりiNOS陽性細胞が多い傾向を認めた。尚、PBSを一次抗体として用いた対照試験ではiNOSは陰性であった。一方,抗ヒトmIL-6R抗体を用いて行った免疫染色でもマクロファージ様の明るい胞体を持った細胞,大型の多核細胞,および線維芽細胞様の紡錘形の細胞にmIL-6Rの発現を認めた。さらに,連続切片で比較すると,iNOSとmIL-6Rでは発現する細胞や染色性の程度が類似していた。またマクロファージ様の明るい胞体を持った細胞の一部と多数の多核細胞はTRAP陽性であり,ビトロネクチンレセプター抗体に対する反応も陽性であった。以上のことより,膜様組織においては,マクロファージと異物巨細胞に破骨細胞前駆細胞あるいは破骨細胞が混在しているものと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Chiba,J.et al: "A biochemical,histologic,and immunohistologic analysis of membranes obtained from failed cemented and cementless total knee arthroplasty." Clinical Orthopaedics and Relaled Research. 299. 114-124 (1994)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Chiba,J.et al: "The characterization of cytokines in the interface tissue obtained from failed cementless total hip arthroplasty with and without femoral osteolysis." Clinical Orthopaedics and Related Research. 300. 304-312 (1994)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Chiba,J.et al: "Asteroid bodies within giant cells in a patient with a failed uncemented total knee arthroplasty." Journal of Orthopaedic Rheumatology. 8. 111-114 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Chiba,J.et al: "Biochemical and morphological analyses of human macrophages activated by human red cells." Journal of Orthopaedic Rheumatology. 9. 217-221 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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