研究課題/領域番号 |
08771183
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
竹田 智雄 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (30252141)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | α_2-アドレナリン作動薬 / ^<125>I-MIBG / 心臓交感神経ブロック |
研究概要 |
雄S-Dラットを用い気管切開後、動静脈カニュレーションを行い胸椎8/9間から硬膜外カテーテルを挿入した。コントロール群(生食0.1ml硬膜外投与)、リドカイン群(2%リドカイン0.1ml硬膜外投与)、デキサメデトミジン群(デキサメデトミジン0.5μg全身投与+2%リドカイン0.1ml硬膜外投与)の3群(各群ともearly phaseとdelay phase)に分けて^<125>I-MIBGを296kBq投与し左室の放射活性をカウントして検討を行った。 結果はリドカイン群はearly phaseでは有意に低下し(約20%)、delay phaseでは有意差はなかった。wash out ratioはリドカイン群が有意に低下していた。デキサメデトミジン群はリドカイン群と比較してearly phaseにおいて20%の低下がみられた。 以上の結果から、ラットにおける心臓交感神経ブロック(胸部硬膜外ブロック)時には心筋の交感神経終末における^<125>I-MIBGカウントはearly phaseは有意に低下(約20%)するが、その後時間経過とともに回復する傾向がみられた。臨床において心臓交感神経ブロック(胸部硬膜外ブロック)時のearly phaseでの約20%の低下は心臓交感神経の機能に対して注意が必要であると考えられた。デキサメデトミジンを全身投与した際のリドカインの硬膜外ブロック時はさらに20%低下するためα_2-アドレナリン作動薬使用時の心臓交感神経の機能に対し注意が必要であることが示唆された。
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